- パウダーボードってなぜパウダーで浮くの?
- パウダーボードはカービングちゃんとできるの?
- パウダーボードはパウダースノー専用なの?
上記みたいにパウダーボードに乗り慣れてない方は
「興味があってもデメリットに感じると選ぶことを諦めてしまう」と思います。
そこでこの記事は
「パウダーボードがパウダーで浮く原理と意外とカービングが得意なこと」を紹介します。
これを読めば、パウダーボード に対するネガティブなことはなくなります。
この記事の紹介する私は、
私は10年以上スノーボードをしてきまして、これからスノーボードを楽しむ
すべての方に向けてブログを書いてます。
道具選びで失敗したりそこから得た経験で友人も
喜んでくれたことからブログ運営をしてます。
パウダーボードの特徴
![](https://www.experience-review.com/wp-content/uploads/2022/04/borad_press_edeg_contact_powder.png)
通常ボードに対して、パウダーボードの特徴を
まず説明します。
- ボードに乗る位置がテール寄り
- エッジ長が短い
- 全体的にボードが太い
上記特徴により、パウダーボードは
パウダースノーで浮く効果を発揮しています。
ちなみにですが、以下がその原理です。
- 雪の抵抗でノーズが持ち上がる
- 乗る位置が後でボードが沈まない
- テールを踏むとボードがさらに浮く
- 失速せずパウダースノーを滑走可能
というのがパウダーボードが浮く原理です。
これが最大のメリットになります。
通常のボードは上記とは異なり、
雪の抵抗ですぐノーズが雪の中に沈みたがります。
次にパウダーボードに関してよくある質問と
その中でも多い疑問について答えていきます。
パウダーボードに関するよくある質問
![](https://www.experience-review.com/wp-content/uploads/2021/10/question.jpg)
よくある質問です。ここが意外にパウダーボードを
選ぶ上のボトルネックになっているみたいです。
- 普通に滑れるの?
- カービングできるの?
- どういうパウダーボードがいいの?
赤字のパウダーボードでカービングが
可能なを説明します。
【疑問】パウダーボードのカービング性能
![](https://www.experience-review.com/wp-content/uploads/2021/10/snowboard_slidable.jpg)
スノーボードでカービングが得意不得意かの考え方は
ボードのエッジが短いとカービングは不利
一応説明しておきますが、
ボードのエッジは以下の通りです。
![](https://www.experience-review.com/wp-content/uploads/2021/10/snowboard_edge_intro.png)
エッジ長には二つ種類があります。
カービングには有効エッジと接雪長が重要。
有効エッジは以下のことです。
![](https://www.experience-review.com/wp-content/uploads/2022/04/borad_press_edeg_contact_powder_effect.png)
ボードを雪に置いた時に、雪と接する
長さを有効エッジ=使えるエッジの長さです。
接雪長は以下の通りです。
![](https://www.experience-review.com/wp-content/uploads/2022/04/borad_press_edeg_contact_powder_snow.png)
ボードに乗った時に、雪と接する
長さを接雪長=実際雪と接するエッジの長さです。
上記二つのエッジが長い程カービング得意です。
次に通常ボードとパウダーボードのスペックから
パウダーボードがカービング苦手なのか?を説明します。
通常のボードとパウダーボードの比較
通常のボード | パウダーボード | パウダーボード | |
---|---|---|---|
メーカー | Scooter | Scooter | Scooter |
モデル | ![]() SCT | ![]() VERNIER | ![]() MACHS |
全長 | 1550 | 1550 | 1560 |
有効エッジ (長い方が良い) | 1200 | 1100 | 1150 |
接雪長 (長い方が良い) | 1160 | 930 | 1100 |
セットバック | 0 | 10 | 0 |
考察 | 通常ボードよりエッジ短い パウダースノーが得意 →カービングには不利 | 左のボードよりはエッジ長い →カービング得意な パウダーボード |
上記の、モデル「SCT」、「VERNIER」を比較します。
表の有効エッジ、接雪長の数値を見ると
パウダーボードは通常のボードより
有効エッジ、接雪長が短いです。
結論、パウダーボードは
カービングが有利不利ですが、
雪面とより多くエッジが噛むとターン安定!
となります。
有効エッジ、接雪長が短いのがパウダーボードの特徴で、
この嬉しさは
パウダースノーではボードの動きやすさ重要!
となります。
次に上記のモデル「SCT」、「MACHS」を同様に
有効エッジ、接雪長の数値を見ます。
上記表で有効エッジ、接雪長の
「MACHS」は通常ボードに近いエッジ長です。
ということは、
通常ボードからの乗り換えに違和感なし!
カービング得意なパウダーボード
と言えます。
今後、パウダーボードを選ぶ際は以下をおすすめしています。
- 気になるボードのカタログを見る
- カタログで有効エッジ、接雪長を見る
- 今使用しているボードと数値を比較
- 気になるボードの個性を確認する
なんとなくボードを選ぶよりは
ボードの個性が分かりますので、
外さないボード選びができると思います。
最後にカービングにおけるパウダーボードならではの
メリットを説明します。
パウダーボードのメリット(ボードを立てるカービング)
![](https://www.experience-review.com/wp-content/uploads/2022/04/powder_borad_edeg_contact_powder_snow_feature.jpg)
パウダーボードは全体的に
太いボードが多いです。
その反面、通常のボードは
細いボードが主流です。
ボードが太いと通常ボードより
エッジが抜けず安定しカービング上達!
ボードを立て雪面にエッジを噛ませることが可能
です。
原理を説明します。
【原理】パウダーボードのカービングメリット
![](https://www.experience-review.com/wp-content/uploads/2022/04/board_edeg_contact_powder_snow.jpg)
上記はボードを立てる前のそれぞれのエッジ長です。
ボードを立てて雪面に食い込ませないと
ほぼ同じ長さです。
前に述べたようにパウダーボードは
太めが多く、ボードを通常より起こして
雪面に食い込ませても、雪の深いところまで
潜らないため、安定したターンが可能です。
次にボードを立てて雪面に食い込ませた場合のエッジ長です。
![](https://www.experience-review.com/wp-content/uploads/2022/04/powder_borad_edeg_contact_powder_snow_expend.jpg)
上記の通り、伸びると表現してますが、
実際伸びているわけではありません。
ボードのエッジ長よりノーズ部分が雪面と噛むため
見かけ上、エッジ長が伸びたようになるだけです。
細い通常のボードだと
同じようにボードを立てると雪面に埋まり失速します。
こちらはパウダーボードならではのメリットです。
結論、
パウダーボードの有効エッジ、接雪長が短くても
カービングも得意でデメリットにならない
パウダーボードを悩んでいる方で、
カービングやりにくい等、デメリットに思っているならば
全くデメリットにはなりません。
パウダーボード ならではの乗り方で楽しむことができます!
ただ、ボードを立てると発生するやっかいなことがあります。
それは
バインディングが雪に埋まり失速する「ドラグ」です。
最後にドラグを回避する方法を説明します。
雪でのドラグ回避方法:太いボードを選ぶ
![](https://www.experience-review.com/wp-content/uploads/2022/02/atractive_choice_snowboard.jpg)
せっかく気持ちい良いカービングをしたくてもスピードが減速&雪に埋まってしまっては
なかなか気持ち良い滑りができません。その大敵であるバインディングが雪に埋まり
失速する「ドラグ」の原理から説明します。
![](https://www.experience-review.com/wp-content/uploads/2022/06/powder-board_carve_curve_fat_boarddrag.jpg)
ドラグの発生原理は、ボードを立てるとボードからはみ出た
バインディングが雪に接触してしまい、失速する原理です。
ドラグを回避する方法としては
太いボードを選び、ボードからバインディングをはみ出させない
以下をご覧ください。
![](https://www.experience-review.com/wp-content/uploads/2022/06/powder-board_carve_curve_fat_board.jpg)
太いボードであれば、バインディングが雪に埋まる前に
ボードのエッジが雪に噛みます。
雪にエッジが噛んでくれれば、バインディングは雪に接触しない。
ゆえに、「ドラグ」による失速を回避することができます。
日頃のボード選びで参考にしてみてください。
最後に
パウダーボードおけるカービング性能について
疑問は解けましたでしょうか?
長年、パウダーボード を使用し、熟知してきたからこそ
知り得た内容になります。
ボードのカタログには今回の内容は載ってませんので
ぜひ参考にして、パウダーボード のカタログを見つつ、
素敵なパウダーボード を選んでみてください。
最後にまとめです。
- カービング得意なパウダーボードも有
- 比較的、エッジ長は短いがデメリットではない
- ボードを立てると使えるエッジ長が長くなる
- 上記で、通常ボードと遜色ないカービング可能
この記事を見て、太いボードが気になった方は
以下の記事も良い内容と思います。
![](https://www.experience-review.com/wp-content/uploads/2022/05/gentemstick_alex_yoder_modei_snow_surf_xy-300x169.jpg)
この記事を見て少しでもパウダーボード に
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![](https://www.experience-review.com/wp-content/uploads/2021/10/recommend_powder_board-300x169.jpg)
![](https://www.experience-review.com/wp-content/uploads/2021/05/ebb5c9c3e125df1a50599bbe22cc96e4-300x169.jpg)
以上です。読んでいただき、誠にありがとうございました。